こんにちは
毎日寒いですね。
我が家では昨夜、今冬初の暖房をつけましたメラメラ
雪国の方からみたら驚きかもしれませんが、この辺(どの辺?)は年内ならまだまだ暖房なしでも過ごせる程度の寒さなんじゃないかなって思います。
もちろん、感じ方は人それぞれですけどね。
今日は12月6日に発売された小説「から紅の恋歌」の感想を書きたいと思いますφ(.. )
まだ劇場版の感想も書いてないのに、先に小説の感想を書くのは順番が逆なんですが、映画はキャラクターが動いて喋る分、私の想い入れも大きくて深くなるので、そんな簡単には書けないんですよね
なので、小説の方を先に書きたいと思います
感想には大いにネタバレが含まれます。
小説をこれから読もうと思ってる方はこの先は読まないようにしてください。
もちろん、映画を観てない方にも十分ネタバレになりますのでご注意ください。
脚本の小説が出るのは今回の「から紅の恋歌」が初めてということで、毎年映画公開日に発売されている劇場版の小説とは全く別物の小説になります
結構内容が違うとは聞いていましたが、ここまで違うとは思っていませんでした。
読む前は映画と違うところを見つけながら読もうって思ってけど、実際読んでみると、同じところを見つけた方がいいと思うくらい全然内容が違います
でも、凄く面白かったです
全体的なストーリーはもちろん同じだけど、それぞれの場面に行き着くまでの経緯がまるで違ってて、映画って脚本をこんなにもに変えてしまうものなんだなって驚きました。
出だしから最後の最後のシーンまで全部違ってました。
シーンによっては映画の方が良いなって思うところと、これは脚本のまま作って欲しかったなって思うところと色々ありました。
中でも、一番あったら良かったなって思ったのは平次が戦うシーンですかね?
全部で2回、戦うサムライ平次のシーンがあるんですが、
なぜ2回とも映画ではカットされてしまったのか、ただひたすら残念です
まぁ、一番の理由は時間的な問題なんでしょうけどね。
脚本通りに映画を作ると全部で4時間くらいになるらしいので、仕方ないのかもしれないけど、せめて1回は入れて欲しかったなって思います。
映画だけ観てると、戦うような攻撃的な人物は出て来ないので、一体いつ誰とそんなシーンがあるんだろう?って不思議に思ってたけど、映画ではほとんど出て来なかった海江田さんが小説では結構出て来るんです。
1回目の戦うシーンは、車で移動中の関根さんが爆弾の被害に遭うところ。
映画ではあっさり描かれてたので、爆弾のスイッチを入れたのは阿知波会長だと思ってたけど、海江田さんだったんですね。
バイクに乗って車の後を走ってた平次とコナンくんだけど、随分前から平次は近くに怪しいバイクがいることに気づいてたり、その人物が海江田さんで爆発後に平次と2人で戦うシーンがありました。
2回目の戦うシーンは、紅葉さんを助けるため。
やっぱりここでもサムライ平次で、襲われそうになってる紅葉さんの前に颯爽と登場したりしてカッコイイんです
平次を庇って紅葉さんが気を失ったり、紅葉さんを平次が抱き起こしたりで、実際映画にこのシーンがあったら「ん?何これ?」って思ったかもしれないけど、こんな風に自分を守ってくれたら紅葉さんも益々平次を好きになるだろうなって思います。
原作に初めて紅葉さんが登場した時はどうしても好きになれなかったけど、映画を何度も観てるうちに紅葉さんって可愛い女性だなって思うようになって、平次を想う気持ちは和葉ちゃんも紅葉さんも同じなのに、平次から想われてるかどうかの違いだけで、まるで邪魔者のように扱ったら可哀想だなって思ったんです。
人を好きになる気持ちは誰にも止められないし、誰にも非難はできないと思うから、紅葉さんの一途に平次を想う気持ちに凄く共感して感情移入してしまい、紅葉さんの涙がホント切なくて、観る度に悲しくなってしまうんです。
それと、私はサムライ平次が大好きなんです
今まで原作でも平次は戦う時はいつもサムライ系で、映画では迷宮や鎮魂歌でもサムライだったのに、今回はこれだけメインの映画なのに、全然戦うシーンがないんだなって思ってたんですよね。
でも、ちゃんとそういう見せ場も描かれていたんだなって思って嬉しくなりました。
小説を読まなかったら、そういうシーンがあることを知らないままだったから、脚本の小説が発売されたことに本当に感謝してます。
後は、意外だったのが執事の伊織さんが全然強くないってことですかね?
紅葉さんと一緒に逃げてたり、全然戦えませんって感じで、最後のあの業火から無事だった紅葉さんにすがり付いていつまでも泣いてたりで、イメージが違いましたね。
思うに、大岡家の執事って最初はおじいさんだったって言ってたから、もしかしたら脚本ではおじいさんで、そのまま小説でもおじいさんなのかもしれないなって思いました
青山先生が途中で伊織さんをおじいさんから若いイケメン変えたって言ってたし、原作の伊織さんの腕っぷしはかなりなもんなんですよね
話は戻るけど、最初のテレビ局爆破のシーンも全然違ってて、小説は警備員さんが出て来ないので、平次と和葉と未来子の3人で逃げてるんですよね。
映画は警備員さんがいて二手に分かれて脱出してるから、映画の方が平次と和葉の2人だけのシーンがあっていいなって思いました。
もちろんん、脱出の方法も全然違います。
平次と紅葉さんの再会シーンも、テレビ局でぶつかってというのではなかったです。
関根さんに眠りの小五郎が話を聞くシーンは、小説では眠りの小五郎にするまでの経緯も丁寧に書かれていて面白いです。
最後の方で事件の真相を解き明かしながら和葉ちゃんを助けるためにバイクで移動する平次とコナンくんのシーンが映画にはあるけど、小説では事件の真相を語るシーンは大滝警部と3人で普通に立ち話でした。
和葉ちゃんに届いたかるたを添付したメールを確認するシーンでは、コナンくんと平次が直接確認するんだけど、暗証番号を入れないとメールが見れないようになっていて、コナンくんが「おい服部、暗証番号とか知ってるのか?」って言うと、平次が「知るわけないやろ?和葉の使いそうな番号は大体わかる。ほら開いた。そんな目で見るな」っていうシーンがあるんです。
これってどんな番号だったのか気になりますよね。
やっぱり平次の誕生日とかでしょうか?
でもそれだと、一発で解読した平次が自意識過剰みたいだし
平次って和葉ちゃんが自分のことどう思ってるのか知ってるんでしょうかね?
新一は蘭ちゃんの切ない想いをコナンの姿で何度も見てるから知ってるけど、平次の場合そういうことがないからわかってないんじゃないでしょうか?
自分が告白するのに一生懸命になってるのはいいけど、その先の答えをどう考えてるのかなって思いました。
前に和葉ちゃんは平次に大声で告白したことがあったけど、あの時は肝心の平次は聞いてなくて、聞いてたのは高木刑事だったから知らないだろうし・・・
何だか話が脱線してしまったけど、
違うところをここに全部書いたら大変なことになるくらい、何から何まで違ってました。
ラストのあの名シーン、「その手ェ離したら・・・殺すで」も、小説にはないんですよ
「お前にはまだ言わなアカンことがある・・・」は、もっと前に平次が心の声で言ってました。
最後の最後の場面、園子に電話して蘭ちゃんが百人一首のことを確認するシーンは相手が園子じゃないんです。
全部読み終わって思うことは、
もう一つ、新しい「から紅の恋歌」を見たような気持ちになりますね
描かれ方が全然違うのもそうだけど、同じでも説明がもの凄く丁寧に書かれてるので、あの場面からあの場面に行くのにこんな色んなことがあったんだなって知ることもできるし、ホントに最初から最後まで新鮮な気持ちで楽しめました。
「から紅の恋歌」をもっと堪能したい方には絶対おススメです
こちらで12ページ分の試し読みができるので、興味がある方は読んでみてくださいね。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09406483
今日の小説の感想はざっくりと簡単に書きましたけど、
劇場版「から紅の恋歌(ラブレター)」の感想では、もっと熱く語りたいと思ってます。
まぁ、思ってるばっかりで、いつ書けるかわからないけど
「おっ、この本、オレが出とるわ!」
最後まで閲覧ありがとうございました
では~